オーストラリア・ドルさらに押し上げ、輸出産業が悲鳴

1984年以来初めて、オーストラリア・ドルが92米セントに達した。
10月29日午前8時17分(豪東部時間)に92米セントになり、午前8時25分には92.14米セントになった。1984年5月4日にオーストラリア・ドルが92.80米セントに達して為替市場が閉められて以来。午後1時過ぎ現在、オーストラリア・ドルは105.39円をつけている。
現在のオーストラリア・ドルの値上がりは、11月にまたもや連邦銀行の利上げが見込まれていることと、米国内ではサブ・プライム市場が溶融し、消費者金利が下がると見られているためとされている。
2007年第3四半期の数字で潜在インフレ率が高かったため、オーストラリア連邦銀行は11月の理事会で公定歩合を25べーシス・ポイント引き上げ、6.75%にすると予想されている。ただし、米連邦準備銀行の連邦公開市場委員会(FOMC)は、10月31日の会合で、消費者金利を0.25%引き下げ、4.5%にすると予想されている。また、日本銀行も31日に会合を開く予定で、公定歩合を現行の0.5%のまま据え置くと見られている。いずれにしても、トレーダーは、利益の薄い日本円を売り払って、高利のオーストラリア・ドルやニュージーランド・ドルに向かうことでオーストラリア・ドルをますます押し上げることになる。

このオーストラリア・ドルの高騰で、オーストラリア国内の自動車産業が大きな打撃を受けており、主導的輸出企業であるトヨタ自動車がオーストラリア国内の操業を停止する恐れもあると警告している。
トヨタ自動車は26日、関税削減の即時凍結を要求し、オーストラリア政府および野党に対して、政府が介入策を講じなければ、何千もの雇用が失われる恐れがあると警告した。
ホールデンやフォード、三菱自動車なども26日、保守連合と野党労働党に対して現金注入を行うよう要求しているが、イアン・マクファーレイン Ian Macfarlane 産業大臣は26日、姿勢を変える意志がないことを表明している。
マクファーレイン産業大臣は「オーストラリア・ドルが強くなった影響は全ての製造業者に及んでいる。企業はこのようなリスクを管理しなければなならない」とコメントしている。

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