流刑囚リストをオンラインで公開
以前、オーストラリア流刑囚の記録文書がユネスコの世界記憶遺産に登録されたことを書いたが、イギリスの「祖先探し」のウェブ・サイト Ancestry.co.uk は7月25日、囚人としてオーストラリアへ島流しにされた人々の記録 “Convict Transportation Registers: 1788-1868″ をオンラインで公開すると発表した。
Ancestry は古い公文書を検索して自分の祖先を探せるサイトで、沈没したタイタニック号の乗船名簿など、多彩なデータを集めており、その一環で流刑者名簿を追加した。
今回公開した記録には、18世紀、19世紀に囚人としてオーストラリアへ送られた16万3021人の氏名などが記載されている。

Convict Transportation Registers のサイト
イギリス政府が流刑囚植民地として初めてオーストラリアに入植したのは1788年。以降約80年以上にわたり16万人を超える囚人がオーストラリアに送られた。
流刑がピークに達した1833年には、36隻もの船が7000人を植民地へ運んだ。イギリスからオーストラリアへの15000マイルに及ぶ船旅は、食料や燃料補給のための入港期間2カ月を含み8カ月間もかかったそうだ。
囚人の83%は15歳から30歳の男性で、75%は単純労働従事者だった。ただし殺人などの重罪を犯したものは2%とごくわずかで、大半の人々が犯した罪は軽いものだったという。
Ancestry は、200万人以上のイギリス国民が流刑囚人を祖先に持ち、400万人のオーストラリア人は流刑囚の子孫になる勘定で、祖先探しにぜひサイトを利用して欲しいと呼びかけている。
“The National Archives”に保管されている記録には、氏名、罪を犯した日付と場所、刑期、船名、出発日と送られた植民地名などが含まれている。また職業、配偶者の有無、宗教、釈放日も記載されているという。
囚人名を検索するには会員登録が必要。6.95ポンドで14日間に12件の記録を閲覧できるサービスのほか、14日間有効の無料トライアルもある。






