Archive for December, 2006

ラッピング・サービス

もう5年前のことになってしまったが、私たちがブリスベンに入ったのが12月1日。クリスマス直前の3週間をブリスベンで過ごした。
キング・ジョージ・スクエアには、夏空の太陽を燦燦と浴びて巨大なクリスマス・ツリーが聳え、クイーン・ストリート・モールの商店はクリスマス商戦の真っ只中。
テレビのCMでは、’$9.99′,’$99.99′……’Nine Ninetynine!’, ‘Ninetynine Ninetynine!’ と、「クリスマス特価」の呼び声ばかりが耳についた。

「中年夫婦の30日間オーストラリア滞在記」参照

好況の続いていたオーストラリアの景気も少しずつスロー・ダウンしつつあるのか、12月3日に発表された統計によると、企業利益、住宅着工件数など全ての指標が下降傾向を示し、ちょっと心配な局面に入ったようだ。
経済学者たちは、準備銀行が先月行った3回目の利上げが行き過ぎだったのではないかと指摘している。
しかし一方、別の報告では、この休日でのクレジット・カードでの購入額は過去の記録を更新して消費者の旺盛な購買意欲を示しており、今年のクリスマス商戦での消費は初めて170億ドルを超えると予想する経済評論家もいる。

オーストラリアでのクリスマス風景で記憶に残っているのは、デパートなどで見かけるクリスマス・プレゼントのラッピング・サービスだ。
エコの精神が徹底してるせいか、オーストラリアでは普段あまり包装に気を使わない。商品を丁寧に包装紙で包むということはほとんどないようだが、クリスマス・プレゼントとなると、気の使い方は全く違ってくる。交換するクリスマス・プレゼントは、クリスマス当日までツリーの下に飾られるので、ラッピングもそれにふさわしいきれいなものが好まれるのだ。
自宅で包装するための包装紙やリボンを売るコーナーが文房具屋に登場したり、ショッピングセンターでは包装紙だけを販売する出店も登場したりする。
そして、自分では綺麗に包めない人、忙しくて手の廻らない人のためにデパートや大型ショッピング・センターに期間限定で登場するのが、「ラッピング・サービス」。
ひとつ当たり1、2ドル ‘Gold coin’ を払うと、用意された何種類かの包装紙からお好みのものを選んで丁寧に包んでくれる。
このラッピング・サービスをやっているは、教会などが主体となって運営している福祉団体から派遣されたボランティアで、その収入はチャリティとして福祉事業に充てられる。

xmas_wrap.jpg

写真のロアデナ Loredana (15) とメラニー Melannie (21) の姉妹はブリスベンの福祉団体「ライフライン Lifeline」から派遣されたボランティアで、ライフラインはクイーン・ストリート・モールのマイヤー Myer Centre とインドアルーピリー Indooroopilly のショッピング・センターに160人のボランティアを派遣している。
彼女たちはイブまでの3週間、包装紙を切り、包み、紐で結ぶといった作業で、何千個ものクリスマス・プレゼントの包装をこなす。
「休暇を意義のある活動に奉仕できて幸せです。社会のためにお金を集めるお手伝いができればとずっと思っていました。そして、忙しく働いていてプレゼントを包む時間がない人のお手伝いができることも嬉しいことです。」と話している。

ライフライン・ブリスベンのスポークスマン、エリザ・ジェンキンス Elissa Jenkins さんによれば、昨年は1万4千ドルが集まったが今年は2万ドルを目標にしているそうだ。

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