Outback Highway
10日以上前のことだが、オーストラリアの内陸部を走る ‘Outback Highway’ の道路改良工事が始まったことが報じられた。
‘Outback Highway’ あるいは ‘Outback Way’ ……それは、クイーンズランド州中央部の Winton から、Northern Territory の Alice Springs、Uluru/Kata Tjuta 国立公園を経由して、西オーストラリア州金鉱地帯の Laverton まで、オーストラリア大陸を対角線状に走る総延長約2800kmの道路の通称。
しかし実際には、The Great Central Road, Gunbarrel Highway, Lasseter Highway, Stuart Highway, Plenty Highway, Donohue Highway and the Kennedy Development Road など、州や自治体で管理される道路のつなぎあわせで、かなりの部分が未舗装のままであり、日照りが続けば赤土の土ぼこりが舞い上がり、雨が降れば冠水して通行止めとなってしまうこともある。日本人からすれば、どう見ても ‘Highway’ という感覚ではない。
今回の工事は、道路の拡幅、曲線の緩和、路面の嵩上げ、砂利舗装、排水の改良等を行って、天候による道路の閉鎖を減らし、路面によるタイヤへの影響を減少させようというもので、来年(2007)の8月の完成を予定している。

2000年の旅で、約10000キロを超える長距離バスの旅を経験したが、その時通ったのは殆どが世界最長の国道といわれる「国道一号線」で、こちらは完全舗装のきれいな道路。唯一、Uluru (Ayers Rock) から Alice Springs までを AAT Kings のツアー・バスで走ったのが、この ‘Outback Highway’ の一部だった。
Ayers Rock と Alice Springs の間は、オーストラリア最大級の観光地を抱えているだけに、Lasseter Highway- Stuart Highway を走れば道路は完全に整備されているのだが、そのときは途中で Kings Canyon に立ち寄ったため、バスは Walter Ranch から未舗装の道路に入った。Stuart Highway に出るまでの約100km、オフ・ロード仕様でもなさそうなツアー・バスなのに、それほどスピードを落とす様子もなく、アウトバック特有のあの赤茶けた台地の中を土煙を上げながら走る。道路は、自然の地形そのままにうねうねと波打っていたり、数日前の大雨で川が溢れ、一部迂回を余儀なくされる。今考えれば、これが正に Outback Highway の実態だったのだろう。
自分で車を運転するわけでもないので偉そうなことは言えないが、「4WD車で土ぼこりを舞い上げながら Outback を走ってこそ、オーストラリアを旅したと自慢できるのではないか」と密かに思っていたこともあって、道路が余りきれいになってしまう前に、一度思いっきりのオフ・ロードを走ってみたいと思っている。




