Butt Force

シドニーでも、タバコのポイ捨てに対する罰則がますます厳しくなったようだ。

2000年の旅で、オーストラリアのほとんどの大きな都市を廻ったが、建物の中などでの禁煙が徹底しているのに比べて、喫煙者のマナーは決していいものとは言えず、公園やモールに設置された灰皿からは吸い殻が溢れ、横断歩道の手前などでのタバコのポイ捨ては各所で見受けられた。

ある新聞によると、

———————————————————————————

5月の第4週から、シドニーの CBD(Central Business District) で、”Butt Force” と呼ばれる市の私服の監視員がタバコの吸い殻を捨てる市民を捕まえて、有無を言わせず罰金を徴収し始めた。最初の1週間のパトロールで45人がこれに引っかかり、それぞれ60ドルを払わされた。火がついたままのタバコを捨てた場合はなんと200ドルもの法外な(?)金額になる。
この無警告の強行路線は、Clover Moore 市長の「シドニー・ハーバー吸殻撲滅キャンペーン」の一連の流れだ。
キャンペーンの責任者 Monica Barone 女史は、「昨年1年間の教育キャンペーンで、吸殻のポイ捨てについて十分な警告を行ってきた。続いて ‘Bin-Your-Butts’ キャンペーンでは、監視員がポイ捨ての環境への影響について喫煙者に直接話しかけてきた。この取締りはそれに続くものである。」として、無警告の罰金徴収の姿勢についてはなんらの弁明も行っていない。

Barone 女史は、「タバコの吸殻は小さなことかも知れないが、皆さんはそれらが雨水管の中に溜まって港に流れ込む累積的な結果を知らない。 市の2005年の調査では、CBD と Kings Cross と Glebe で一日に15000個の吸殻が見つかった。これは、年間540万個の吸殻が Sydney Harbour に流れ込むことをしめしている。 」と言う。

市は、この3月と4月の試行期間に、 ポイ捨ての喫煙者に対して20件の罰金を課し、約500件の警告を発行した。そして、道路と建物の管理者に対し、歩道や建物の入り口に溜まった吸い殻を片付けるよう、23件の注意・勧告を行ってきた。さらに、建物の入り口に灰皿を設置したい企業には助成金の交付も行っている。

今度ポイ捨てで捕まった人のほとんどは、Pitt Street 沿いの建物から出てきて一服くゆらしていたオフィス・ワーカーたちだった。

一人の男性は、「悪いことをしました。ゴミ箱に捨てるべきですね。会議に遅れそうで急いでいたので、ついやってしまいましたが、これからは道路の反対側でもちゃんとゴミ箱を探して捨てるようにします。」と言っている。

一方、ある女性は、「市は、もっとたくさんの灰皿を道路に設置すべきです。警告も無しにすぐに罰金を課してしまうのは馬鹿げています。私は、罰金による収入で25メーター毎に灰皿を設置すべきだと思います。」とも言っている。

“Butt Force” はシドニー市の監視員の定員の約4分の1を占めているが、タバコのポイ捨てを取り締まるだけだ。私服のままでは駐車違反を取り締まることはできないだろう。

———————————————————————————

残念ながら喫煙者を取り巻く環境は、東京やシドニーに限らず、世界中でますます厳しくなりつつある。
しかし、「喫煙マナー」は、喫煙権を主張する以前の根本的な「公衆道徳」として、絶対に守っていかなければならない問題なのだ。
自分で自分の首を絞めることにならないよう、「静かに、礼儀正しく」タバコを吸い続けようではないか!

コメントを残す

TrackBack URI